Googleストリートビューは動画ではない

こんにちは。

本日はGoogleストリートビューは動画ではないことについて書いていきたいと思います。

なぜ、このようなブログを書こうと思ったかというと、提案先のお客さんから、「Googleストリートビューっていう動画を撮ってもらおうか考えてるんだけど。。」「Googleストリートビュー撮るくらいなら動画でいいかな」など、Googleストリートビュー=動画と思っていたり、Googleストリートビューと動画は別々だけど、機能と意味はほぼ同じだと思っている方が一定数いるなと感じたため、あらためて自分の考えを書こうと思いました。

 

◇受動的(受け身)と能動的(自主的)

 

Googleストリートビューと動画の違いの1つとしては、

「目の前にあるコンテンツに対してのユーザーの向き合い方」

が挙げられます。

たとえば、あるユーザーがネットでお店探しをしていて、全く知らないお店のページにたどり着いたとします。

そこには色々なコンテンツがあり、Googleストリートビューと動画もあったとします。

まずは動画を見るのですが、動画って始まってしまうと、あとは目の前に流れている映像をただただ見るだけで他に操作は必要ないですよね?

それに対してGoogleストリートビューはどうでしょうか?

Googleストリートビューを見るために画面の中のストリートビューの画像を選択したら、自動的にビューが動いてくれたりしませんよね?

たとえば、こんな感じでストリートビューがあったら、

 

あなた自身でグルグル動かすしかないですよね?

そうなんです。

Googleストリートビューと動画の大きな違いは、ユーザーが「能動的なのか受動的なのか」という部分です。

個人的には、この違いがユーザーのお店の情報を受け取る質に違いを出してくるのだと思っていてます。

ここからは、少し心理学の話になるのですが、「人は自ら調べた情報は内容に関わらず信じやすい」というものがあります。

過去に自分できちんと調べたからといって、周りが「少々それ違うんじゃない?」と言ってきても、「いやいや、ちゃんと調べたから。」って思ってしまったことってないですか?

ある方にはピンときていただけるはず。笑

動画やTVなど流れてくるものを見ることは「受動」寄りで与えられた情報になりやすく、反面、Googleストリートビューは、自ら操作することでしか中身を見ることができないため「能動」的に情報を取ることができていると思うんですね。

なので、その心理学に基づいて考えると、動画に比べてGoogleストリートビューの方が、「自ら調べた情報」としての感覚が強く、ユーザーの印象に残りやすいというように考えられると思うんです。

特にユーザーがお店がどんなところなのかを知ることが目的だとしたら、その傾向はより強いのではないかと思います。

ここがGoogleストリートビューと動画での違いの1つではないかなと思っています。

 

◇お店目線とユーザー目線

 

次にお店目線とユーザー目線です。

お店紹介の動画などを見ていて、「あっ、ここもう少し詳しく見たい。」「場面が一瞬で切り替わって、あんまりよく分からなかった。」など、流れるままの動画になすすべないことってないでしょうか?

そのため、見たいところをとりあえず何回か繰り返して見てみたり、もしくは一時停止にしてみたりして試してみるけど大変みたいなことってありますよね?

これに対してGoogleストリートビューは、自ら操作して店内を見ることができるので、見たいところがしっかり見れると思うんです。

ここがお店目線とユーザー目線という違いになってくると思います。

動画は基本的にお店が見せたいものを見せたいアングルで発信するのに対してGoogleストリートビューは良くも悪くも、ありのままをユーザーに見せることができるので、ユーザーとしては気になるところを好きなだけ見ることが可能で知りたい部分をしっかり知ることができると思います。

これがユーザーへの関心を上げたり、お店への安心感を生むのだと思います。(ただし、ストリートビュー撮影時にユーザー目線でポイント選定しないと台無しになっちゃうのでご注意を。)

これはなかなか動画で対応するのは難しいことだと感じます。

 

◇動画の利点

 

ここまでGoogleストリートビューと動画を比べてきて、やや動画に対してネガティブな感じになっているようにも思えるので、きちんと動画は動画のメリットを述べてみたいと思います。

個人的には、動画の最大のメリットは「ブランディング」だと思っています。(ブランディングとは、簡単にいうと、あるサービスや場所などに対してお店側とユーザーの間に共通した特定のイメージをもってもらうことをいいます。)

Googleストリートビューと違い、動画は撮影したものをもとに見せ方を練ることができます。

動画を見るユーザーが如何に驚いてくれるか、喜んでくれるか、興味を持ってくれるかなど、狙いをもってユーザーに発信するツールとして深く作りこんでいくことができると思います。

そうした狙いをユーザーと共有できると、お店に興味を持つようになり、来店やその後のアクションにつながってくるんだと思います。

Googleストリートビューでも撮影方法を工夫すれば、ブランディングも可能ではあるものの、動画の方がこの部分においては柔軟にできることが多いと感じます。

 

◇まとめ

GoogleストリートビューにはGoogleストリートビューの良いところがあり、動画には動画の良いところがあるので、その部分を理解して頂いたうえで、使い分けていくことが大事だと思います。

すべてはユーザーに、お店の良さ・特徴が明確に伝わるための手段です。

まずお店の強み、伝えたいことは何なのか?を考えた先に、Googleストリートビューや動画などを、ぜひ有効に活用して頂ければと思います。

 

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